
OpenAI Codex バージョンヒストリー - CLI 0.1 から 0.161 まで、モデルとアプリの変遷
エージェントを業務に載せる設計と運用の勘所
Codex CLI が移行したRustを基礎から学ぶ
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OpenAI の Codex は、この1年半ほどで姿を大きく変えてきました。2025年4月に TypeScript 製の小さなターミナルツールとして公開された Codex CLI は、Rust で書き直され、クラウド版・IDE 拡張・デスクトップアプリと並ぶ製品群の一部になりました。対応モデルも o3 / o4-mini から GPT-5-Codex、GPT-5.x 系を経て、2026年10月には GPT-6 系に切り替わっています。
本記事では、GitHub の openai/codex のリリースノート と OpenAI 公式の Codex changelog を一次ソースに、Codex の変遷を時系列で整理します。同じシリーズの Claude Code バージョンヒストリー や Cursor バージョンヒストリー と並べて読むと、各社のエージェントがどこに向かっているかが見えてきます。
NOTE
2026年10月8日時点の Codex CLI の最新安定版は 0.161.0(2026年10月7日公開)で、同梱カタログの既定モデルは GPT-6.1 Sol です。Codex CLI は週に数回のペースで更新されるため、最新の状況は codex --version とリリースノートで確認してください。
「Codex」という名前が指すもの
Codex という名前は、時期によって指すものが違います。最初に整理しておきます。
| 時期 | 指すもの | 概要 |
|---|---|---|
| 2021年 | コード生成モデル Codex | GPT 系の言語モデルをコードで追加学習したモデル。GitHub Copilot の基盤として使われた |
| 2025年4月〜 | Codex CLI | ターミナルで動くオープンソースのコーディングエージェント |
| 2025年5月〜 | Codex(クラウド) | ChatGPT から使う、クラウドのサンドボックスで動くエージェント。当初は codex-1 モデルで動作 |
| 2025年8月〜 | IDE 拡張 | VS Code 系エディタで使える Codex |
| 2026年2月〜 | Codex アプリ | macOS(のちに Windows・Linux)のデスクトップアプリ |
現在の Codex は、CLI・クラウド・IDE 拡張・デスクトップアプリが同じアカウントと設定を共有する製品群です。本記事は、そのなかで公開リポジトリとリリースノートがそろっている Codex CLI を軸に、周辺の出来事を重ねていきます。
年表(概要)
| 時期 | CLI バージョン | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2021年7月 | - | Codex モデルの論文公開 |
| 2025年4月16日 | 0.1.x(TypeScript) | Codex CLI を公開 |
| 2025年5月16日 | 0.1.x | クラウド版 Codex(codex-1)をリサーチプレビューで公開 |
| 2025年6月30日 | 0.2.0 | Rust 版の最初の安定版 |
| 2025年8月7日 | 0.15.0 | 既定モデルが GPT-5 に |
| 2025年8月9日 | 0.20.0 | npm 版が Rust 版で動くように |
| 2025年9月15日 | 0.36.0 | GPT-5-Codex 登場 |
| 2025年10月6日 | 0.45.0 前後 | 一般提供開始、Slack 連携と Codex SDK |
| 2025年11月19日 | 0.59.0 | GPT-5.1-Codex-Max とネイティブ Compaction |
| 2025年12月 | 0.69.0〜0.74.0 | Skills、GPT-5.2 / GPT-5.2-Codex |
| 2026年2月2日 | 0.94.0 前後 | macOS 向け Codex アプリ |
| 2026年3月 | 0.110.0〜0.117.0 | プラグイン、hooks、Windows 向けアプリ |
| 2026年4月 | 0.119.0〜0.128.0 | GPT-5.5、Amazon Bedrock 対応、/goal |
| 2026年5〜8月 | 0.129.0〜0.151.0 | Goals 既定化、リモート操作、他ツールからの移行機能 |
| 2026年9月 | 0.152.0〜0.159.x | GPT-6-Astra、GPT-6 Sol / Luna、フルスクリーン UI |
| 2026年10月7日 | 0.161.0 | 既定モデルが GPT-6.1 Sol に |
前史: 2021年のコード生成モデル Codex
Codex という名前が最初に登場したのは、2021年7月に公開された論文 Evaluating Large Language Models Trained on Code です。GitHub の公開コードで追加学習した GPT 系モデルとして Codex が紹介され、Python の関数生成を評価する HumanEval ベンチマークもこの論文で提案されました。
論文では、Codex とは別の製品版が GitHub Copilot を動かしていると説明されています。GitHub は2021年6月29日に Copilot のテクニカルプレビューを発表しており、その基盤が「OpenAI Codex」でした(GitHub Blog)。
この頃の Codex は「コードを補完・生成するモデル」でした。2025年以降の Codex は「リポジトリを読み、コマンドを実行し、変更を作るエージェント」で、名前は同じでも中身は別物です。
2025年4〜5月: TypeScript 版の Codex CLI とクラウド版
Codex CLI の公開(2025年4月16日)
OpenAI は2025年4月16日、o3 / o4-mini の発表にあわせて Codex CLI をオープンソースで公開しました(TechCrunch)。最初の版は TypeScript(Node.js)製で、npm パッケージ @openai/codex として配布されました。
当初の承認モードは次の3段階でした。
| モード | 動き |
|---|---|
| Suggest(既定) | ファイル編集もコマンド実行も、毎回確認する |
| Auto Edit | ファイル編集は自動、コマンド実行は確認する |
| Full Auto | ネットワークを遮断したサンドボックス内で、確認なしに実行する |
npm のバージョンは 0.1.2504161551 のように「0.1.」のあとに日時を並べる形式で、TypeScript 版は2025年5月30日公開の 0.1.2505291658 まで31版が出ています。
クラウド版 Codex(2025年5月16日)
2025年5月16日には、ChatGPT から使うクラウド版の Codex がリサーチプレビューとして公開されました。o3 をソフトウェア開発向けに調整した codex-1 で動き、タスクごとにリポジトリを読み込んだクラウドのサンドボックスを立ち上げて、複数のタスクを並行で進められる仕組みです。公式 changelog によると、5月19日に ChatGPT の iOS アプリから使えるようになり、6月3日にはエージェントからのインターネットアクセスが追加されています。
2025年6〜8月: Rust への書き直し(0.2.0〜0.27.0)
Rust 版への移行を表明(2025年5月30日)
2025年5月30日、開発チームは GitHub Discussions で「Codex CLI is Going Native」を公開し、Codex CLI を Rust で書き直していると表明しました。npm i -g @openai/codex@native で先行版を試せるようにしたうえで、クロスプラットフォームでの安定性、セキュリティ、性能、拡張性を理由に挙げています。
GitHub Releases に残っている最初の安定版は、2025年6月30日の rust-v0.2.0 です。ここからバージョン番号は 0.2、0.3 と普通に上がっていく形式に変わりました。
この時期の主な変更
| バージョン | 公開日 | 主な変更 |
|---|---|---|
| 0.3.0 | 2025-07-08 | --sandbox フラグを追加(config.toml の破壊的変更あり) |
| 0.6.0 | 2025-07-12 | クラウド版の変更を手元に取り込む実験的な codex apply |
| 0.8.0 | 2025-07-19 | 応答のストリーミング表示、codex exec --json で JSONL 出力 |
| 0.11.0 | 2025-08-02 | 全画面表示をやめ、ターミナルの末尾に追記する UI に変更。/compact と実験的な計画ツール |
| 0.15.0 | 2025-08-07 | 既定モデルが gpt-5 に。承認ポリシー on-request を追加 |
| 0.20.0 | 2025-08-09 | npm 版が TypeScript 版ではなく Rust 版を起動するように |
| 0.22.0 | 2025-08-15 | ログイン処理を Python から Rust に移植、Markdown のストリーミング表示 |
| 0.23.0 | 2025-08-20 | TUI から /mcp、実行中にモデルと推論量を変更 |
| 0.24.0 | 2025-08-26 | 実行中のメッセージ予約、画像の貼り付け、Ctrl+T のトランスクリプト表示、--search での Web 検索 |
| 0.26.0 | 2025-08-29 | ~/.codex/prompts のカスタムプロンプト、ローカル画像を見る View Image ツール |
0.15.0 では、フォルダを「信頼する」と答えると --sandbox workspace-write と --ask-for-approval on-request の組み合わせで動く初期設定も入りました。サンドボックスと承認ポリシーを2軸で組み合わせる現在の権限モデルは、この頃にほぼ形が決まっています。詳しくは OpenAI Codex CLI 実践入門 で解説しています。
公式 changelog によると、2025年8月27日には IDE 拡張が登場し、ChatGPT アカウントでのサインインとコードレビュー機能もこの日に案内されています。
2025年9〜12月: GPT-5-Codex と一般提供(0.28.0〜0.77.0)
GPT-5-Codex の登場
| バージョン | 公開日 | 主な変更 |
|---|---|---|
| 0.36.0 | 2025-09-15 | GPT-5-Codex を追加、過去のセッションの再開 |
| 0.39.0 | 2025-09-18 | /review コマンド |
| 0.40.0 | 2025-09-23 | 既定モデルが gpt-5-codex に。220k トークンで自動 Compaction、/status で利用上限を表示 |
| 0.41.0 | 2025-09-24 | 上限のリセット時刻を表示、codex exec の --output-schema |
| 0.44.0 | 2025-10-03 | UI の刷新、カスタムプロンプトの引数、Streamable HTTP の MCP サーバー |
| 0.45.0 | 2025-10-06 | MCP サーバーの OAuth 認証(実験的)、--api-key を --with-api-key に変更 |
| 0.48.0 | 2025-10-23 | --add-dir で作業ディレクトリを追加、stdio の MCP を公式 Rust SDK ベースに |
| 0.52.0 | 2025-10-30 | ! から始めるとシェルコマンドを直接実行、追加クレジットの購入 |
公式 changelog では、2025年10月6日に Codex の一般提供が始まり、Slack 連携と Codex SDK が同時に発表されています。10月22日には GitHub の Issue や PR で @Codex と呼びかけて作業を頼めるようになりました。
GPT-5.1 / 5.2 系と Skills
| バージョン | 公開日 | 主な変更 |
|---|---|---|
| 0.56.0 | 2025-11-07 | 小型で低コストな GPT-5-Codex-Mini |
| 0.58.0 | 2025-11-13 | GPT-5.1 系のモデルに対応 |
| 0.59.0 | 2025-11-19 | GPT-5.1-Codex-Max、ネイティブ Compaction、ツール出力の上限を1万トークンに拡大 |
| 0.65.0 | 2025-12-04 | Codex Max を既定モデルに、再開時の UX 改善 |
| 0.66.0 | 2025-12-09 | 承認したコマンドの接頭辞を許可リストに追加できる ExecPolicy |
| 0.69.0 | 2025-12-10 | Skills(選択したスキルの SKILL.md を会話に注入) |
| 0.71.0 | 2025-12-11 | GPT-5.2 |
| 0.74.0 | 2025-12-18 | GPT-5.2-Codex、実験的機能を試す /experimental |
| 0.77.0 | 2025-12-21 | requirements.toml の allowed_sandbox_modes で使えるサンドボックスを制限 |
12月には、管理者が requirements.toml で設定を縛る仕組みや OpenTelemetry のトレースなど、組織で使うための機能が増えていきます。Skills は Claude Code の Agent Skills と同じ考え方で、のちに .agents/skills という共通の置き場所にも対応しました。
2026年1〜4月: マルチエージェント、デスクトップアプリ、プラグイン(0.78.0〜0.128.0)
マルチエージェントと権限まわり
| バージョン | 公開日 | 主な変更 |
|---|---|---|
| 0.78.0 | 2026-01-06 | Ctrl+G で外部エディタを開く、リポジトリ内の .codex/config.toml を読み込む |
| 0.79.0 | 2026-01-07 | 1つのセッションから別の会話を起動・指示する agent control |
| 0.81.0 | 2026-01-14 | API の既定モデルを gpt-5.2-codex に。ブラウザのない環境ではデバイスコードでログイン |
| 0.89.0 | 2026-01-22 | /permissions コマンド、スキルを個別に切り替える /skill |
| 0.90.0 | 2026-01-25 | ポリシーで外向き通信を制御するネットワークサンドボックスのプロキシ、collaboration mode(ベータ) |
| 0.91.0 | 2026-01-25 | サブエージェントの上限を6に削減 |
| 0.93.0 | 2026-01-31 | 計画を専用ビューに表示する Plan mode、コネクタを見る /apps |
| 0.94.0 | 2026-02-02 | Plan mode を既定で有効化、.agents/skills からスキルを読み込む |
Codex アプリの登場(2026年2月2日〜)
公式 changelog によると、2026年2月2日に macOS 向けのデスクトップアプリ(Codex アプリ)が公開され、3月4日には Windows ネイティブ版が出ました。CLI 側でも 0.95.0(2026-02-04)で、CLI から macOS のデスクトップアプリを起動する codex app <path> が追加されています。
2月以降の CLI の主な変更は次のとおりです。
| バージョン | 公開日 | 主な変更 |
|---|---|---|
| 0.98.0 | 2026-02-05 | GPT-5.3-Codex。実行中に Enter で指示を差し込む Steer mode を既定に |
| 0.99.0 | 2026-02-11 | シェルコマンドの直接実行が進行中のターンを止めなくなった、フッターを設定する /statusline |
| 0.105.0 | 2026-02-25 | コードブロックと diff のシンタックスハイライト、/theme、スペースキー長押しの音声入力 |
| 0.106.0 | 2026-02-26 | macOS / Linux 向けの直接インストールスクリプト |
| 0.107.0 | 2026-03-02 | スレッドをサブエージェントに分岐 |
| 0.110.0 | 2026-03-05 | スキル・MCP・コネクタをまとめて読み込むプラグインの仕組み、/fast |
| 0.111.0 | 2026-03-05 | Fast mode を既定で有効化 |
| 0.114.0 | 2026-03-11 | SessionStart / Stop イベントを持つ hooks エンジン(実験的) |
| 0.116.0 | 2026-03-19 | プロンプト送信前に介入できる userpromptsubmit hook |
| 0.117.0 | 2026-03-26 | プラグインを正式なワークフローとして扱う、サブエージェントに /root/agent_a 形式のアドレス |
公式 changelog では、3月25日にプラグインが「インストールできるワークフローのまとまり」として案内されています。2026年3月ごろのリリースノートには GPT-5.4 への言及が増え、4月23日の 0.123.0 では同梱のモデル情報で gpt-5.4 が既定と記されています。
4月: GPT-5.5 と Amazon Bedrock
| バージョン | 公開日 | 主な変更 |
|---|---|---|
| 0.121.0 | 2026-04-15 | codex marketplace add でプラグインのマーケットプレイスを追加、Ctrl+R の履歴検索 |
| 0.122.0 | 2026-04-20 | ちょっとした質問用の /side 会話、Plan mode から新しいコンテキストで実装を始める |
| 0.123.0 | 2026-04-23 | Amazon Bedrock のモデルプロバイダを内蔵、/mcp verbose |
| 0.124.0 | 2026-04-23 | Alt+, / Alt+. で推論量を上げ下げ |
| 0.128.0 | 2026-04-30 | 目標を保持して作業を続ける /goal、codex update、キーマップの設定 |
公式 changelog によると、4月16日にはアプリ内ブラウザやプロジェクトに属さないチャットが加わり、4月23日には GPT-5.5 と macOS でのコンピューター操作(computer use)が登場しています。この頃から Codex は、コードを書くだけでなく、ブラウザや PC の操作まで任せるエージェントへ範囲を広げていきます。
2026年5〜8月: Goals、リモート操作、他ツールからの移行(0.129.0〜0.151.0)
| バージョン | 公開日 | 主な変更 |
|---|---|---|
| 0.129.0 | 2026-05-07 | 入力欄の Vim モード(/vim) |
| 0.130.0 | 2026-05-08 | ヘッドレスで遠隔操作を受け付ける codex remote-control |
| 0.132.0 | 2026-05-20 | Python SDK の認証対応、codex exec resume で --output-schema |
| 0.133.0 | 2026-05-21 | Goals を既定で有効化 |
| 0.134.0 | 2026-05-26 | ローカルの会話履歴を全文検索、--profile を設定切り替えの主手段に |
| 0.135.0 | 2026-05-28 | 環境を診断する codex doctor の強化 |
| 0.136.0 | 2026-06-01 | /archive と codex archive でセッションを保管 |
| 0.140.0 | 2026-06-15 | 利用量を見る /usage、codex delete で完全削除、/import |
| 0.141.0 | 2026-06-18 | リモート実行を暗号化された Noise リレー経由に |
| 0.143.0 | 2026-07-08 | リモートのプラグインを既定で有効化、OS のシステムプロキシ経由の通信 |
| 0.145.0 | 2026-07-21 | /import で Cursor と Claude Code の設定・MCP・セッションを移行 |
| 0.147.0 | 2026-08-07 | Agent Plugins のインストール、承認を自動レビューに任せる --approve-for-me |
| 0.148.0 | 2026-08-18 | 会話を Markdown に書き出す /export、codex exec fork |
| 0.149.0 | 2026-08-20 | エージェント一覧の codex agents、/cd と /pwd、既存セッションへ送る codex queue |
| 0.150.0 | 2026-08-26 | @ で他の Codex タスクを参照 |
この時期の公式 changelog では、5月14日にスマートフォンから Mac 上の Codex を操作できるリモート接続、7月9日に ChatGPT デスクトップアプリへの統合、8月11日に Linux 向けデスクトップアプリのプレビューと Claude Code / Cursor からの移行機能が案内されています。
モデル面では、2026年7月に GPT-5.6 ファミリーが公開され(GPT-5.6 の記事)、0.145.0 では同梱の GPT-5.4 の選択が GPT-5.6 Terra / Luna に移されています。
/import で Claude Code や Cursor の設定を取り込めるようになったのは、乗り換えや併用を意識した変化です。Claude Code から Codex を呼び出す使い方は Codex Plugin for Claude Code 入門 で紹介しています。
2026年9〜10月: GPT-6 世代へ(0.152.0〜0.161.0)
9月は安定版が20本出ており、リリースが最も多い月でした。
| バージョン | 公開日 | 主な変更 |
|---|---|---|
| 0.153.1 | 2026-09-03 | 既定モデルを変えずに API 経由で GPT-6-Astra を設定できるように |
| 0.154.0 | 2026-09-09 | モデル選択に GPT-6-Astra を追加、worktree で隔離した作業環境(実験的)、作業中の質問にその場で回答 |
| 0.155.0 | 2026-09-17 | /voice で音声の会話(実験的)、推論の要約をステータス行に表示 |
| 0.156.0 | 2026-09-22 | /tui でフルスクリーン UI を選択、音声会話を既定で有効化(F8 で切り替え) |
| 0.156.1 | 2026-09-23 | モデル選択に GPT-6 Sol / GPT-6 Luna |
| 0.157.0 | 2026-09-25 | GPT-6 Sol / Luna と旧モデルからの移行案内、フルスクリーンのトランスクリプトを既定に |
| 0.158.0 | 2026-09-28 | 同梱カタログから GPT-5.4 を削除 |
| 0.159.1 | 2026-09-29 | 同梱カタログに GPT-6.1 Sol を追加 |
| 0.160.0 | 2026-10-01 | エージェント一覧で古いタスクを表示、ワークスペースの既定設定でプロジェクト外から開始 |
| 0.161.0 | 2026-10-07 | 既定モデルが GPT-6.1 Sol に。/mcp login <name> で MCP サーバーにサインイン |
公式 changelog では、9月22日に GPT-6 Sol と Luna を従来より低い単価で提供すると発表され、9月29日には GPT-6 Astra に近い性能をより低いコストで使える GPT-6.1 Sol が公開されています。GPT-6 Astra そのものについては GPT-6 Astra リリースの記事 で整理しました。
変遷から見える傾向
リリースの頻度
GitHub Releases の安定版(プレリリースを除く)を月ごとに数えると、次のとおりです。安定版は2026年10月7日までに173本で、このほかにアルファ版などのプレリリースが1,000本以上あります。
| 月 | 安定版の本数 | 範囲 |
|---|---|---|
| 2025年7月 | 8 | 0.3.0〜0.10.0 |
| 2025年8月 | 15 | 0.11.0〜0.27.0 |
| 2025年9月 | 15 | 0.28.0〜0.42.0 |
| 2025年12月 | 11 | 0.64.0〜0.77.0 |
| 2026年1月 | 14 | 0.78.0〜0.93.0 |
| 2026年3月 | 10 | 0.107.0〜0.118.0 |
| 2026年6月 | 11 | 0.136.0〜0.142.4 |
| 2026年9月 | 20 | 0.152.0〜0.159.3 |
1.0 に上がらないまま 0.x のマイナーバージョンを積み上げていくのが Codex CLI の流儀で、ほぼ毎週マイナーバージョンが上がっています。マイナーバージョンが上がっても、互換性が壊れるとは限りません。
機能の流れ
- 2025年は「ターミナルで安全に動かす」段階でした。サンドボックス、承認ポリシー、
codex execの機械向け出力など、手元で任せるための土台が中心です。 - 2025年末から2026年春は「長く・並行して動かす」段階です。Compaction、Skills、サブエージェント、Plan mode、Goals が加わり、1回の指示で進められる作業が大きくなりました。
- 2026年春以降は「どこからでも動かす」段階です。デスクトップアプリ、リモート操作、音声、Amazon Bedrock、他ツールからの移行など、CLI の外側とつながる機能が増えています。
Claude Code も Skills、hooks、プラグイン、サブエージェントと同じ方向に進んでおり、AGENTS.md や MCP を含めて、両者の仕組みはかなり近づいています。
バージョンの確認と更新
# 現在のバージョンを確認
codex --version
# 更新(0.128.0 以降。インストール方法に合わせて更新する)
codex update
# npm で入れた場合
npm install -g @openai/codex@latest
# Homebrew で入れた場合
brew upgrade --cask codexモデルの既定値は CLI のバージョンに同梱されたカタログで決まるため、古いバージョンのままだと新しいモデルが選択肢に出ないことがあります。新モデルが出たときは、まず CLI を更新するのが確実です。
まとめ
- Codex という名前は、2021年のコード生成モデルと、2025年以降のエージェント製品群の2つを指す
- Codex CLI は2025年4月に TypeScript 版で公開され、2025年6月から Rust 版に移行。8月9日の 0.20.0 で npm 版も Rust 版に切り替わった
- 2025年9月の GPT-5-Codex と10月の一般提供で本格的に普及し、12月には Skills が入った
- 2026年は、デスクトップアプリ(2月 macOS、3月 Windows)、プラグイン、Goals、リモート操作と、CLI の外へ広がった
- 2026年10月7日の 0.161.0 で既定モデルが GPT-6.1 Sol になった
更新のペースが速いので、使い方の基本は OpenAI Codex CLI 実践入門 を、Claude Code との比較は Claude Code バージョンヒストリー もあわせて参照してください。


