カーネル4 件の記事

カーネル の記事

CPUスケジューラの仕組み - 古典アルゴリズムからCFS、EEVDF、sched_extまで

CPUスケジューラの仕組み - 古典アルゴリズムからCFS、EEVDF、sched_extまで

約46分

CPUスケジューラの仕組みを、スループット・レイテンシ・公平性のトレードオフ、FIFOやMLFQなどの古典アルゴリズム、LinuxのCFSからEEVDFへの移行、sched_ext、スケジューリングクラス、cgroupのcpu.maxによるスロットリング、観測方法まで一次ソース付きで解説します。

zram 実践入門 - 圧縮スワップの効果測定と「優先度でティアリング」の落とし穴

zram 実践入門 - 圧縮スワップの効果測定と「優先度でティアリング」の落とし穴

約30分

メモリ2GBのVPSにzramを導入し、mm_statの実測値で効果を検証しました。337MBのページが97MBに圧縮され実効235MBのRAMを取り戻せた一方で、よく紹介される「zramを優先度100、ディスクswapを低優先度」という構成にはLRU反転という設計上の問題があります。カーネル文書とzramctlの実出力をもとにzramの仕組み・mm_statの読み方・swappinessの決め方を整理し、記事後半では実際に同じサーバーをzswapへ切り替えた手順と、916MBのswapoffにかかった時間・zswapの圧縮率3.43倍という実測値も記録しました。

Bad Epoll(CVE-2026-46242)とは - Linux カーネル epoll の権限昇格脆弱性と、AI が見逃した競合バグを読み解く

Bad Epoll(CVE-2026-46242)とは - Linux カーネル epoll の権限昇格脆弱性と、AI が見逃した競合バグを読み解く

約19分

Linux カーネルの epoll サブシステムに見つかった use-after-free 脆弱性 Bad Epoll(CVE-2026-46242)を、NVD などの一次〜準一次情報ベースで整理します。ep_remove() の競合状態からローカルの一般ユーザーが root を奪える仕組み、影響するカーネルバージョンと Android への波及、そして「同じ 2023 年のコミットが混入させた隣の競合バグを Anthropic の Mythos が見つけ、Bad Epoll だけを見逃した」という話題性のある経緯まで解説します。2026 年 7 月時点の続報(実際の悪用は未確認・CISA KEV 未掲載、修正が公開開示に先行、ディストリのバックポートは配布途上)も追記しました。