AutoSprite とは - AIで2Dゲームのスプライトシートを生成し、MCPでClaude Codeから直接呼べるサービス
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2Dゲームを作るとき、地味に時間を食うのがスプライトシート(sprite sheet)の準備です。キャラの各コマ画像を1枚に並べ、余白を切り詰め、位置を揃え、命名して、エンジンに取り込む——この繰り返しの作業を、AIで一気に片づけようというサービスが AutoSprite です。この記事では、何ができるのか・対応エンジン・料金、そして開発者にとっての目玉である MCP(Model Context Protocol)連携を、公式サイトの情報を一次ソースに紹介します。
NOTE
本記事は公式サイト・料金ページ・MCP/ドキュメントの記載に基づく紹介です。生成の内部実装(使用モデル等)や細かな仕様は公開情報の範囲でまとめています。価格・提供内容・ツール数は変わり得るため、最新は必ず公式で確認してください。
スプライトシートとは何か、なぜ面倒か
スプライトシートは、アニメーションの各フレーム(コマ)を1枚の画像にまとめたものです。ゲームエンジンは、この1枚から「何行何列で、1コマが何ピクセルか」を手がかりに各フレームを切り出し、順番に表示してアニメを再生します。
伝統的な作り方だと、次のような手作業が発生します。
- コマごとの画像を書き出し、1枚に等間隔で並べる(スライス/パディング)
- 透明部分を切り詰めつつ、コマ間の位置(原点)を揃える(トリミング/アライメント)
- 「idle_0, walk_1...」のように命名し、アトラス(座標メタデータ)を用意する
- エンジンに取り込み、FPS やループ点を設定する
AutoSprite は、このスライス・トリミング・パディング・命名といった反復作業を自動化し、アートの方向性やゲーム性に集中できるようにする、という位置づけのツールです。
AutoSprite でできること
公式が挙げる主な機能です。
- 入力: 1枚のスプライトのアップロード、プリセットの利用、あるいはプロンプト(キャラの説明文)からの生成。アップロード時もアライメントを自動で維持
- アニメーション: idle(待機)・walk・run・jump・attack などの動き(moveset)に対応し、カスタムの動きも追加可能。複数方向(マルチディレクション)のアニメにも対応
- タイミング調整: アニメごとの FPS 設定と、ループ点(開始/終了フレーム)の指定
- プレビュー: ブラウザ上でゲームパッド風の操作を使ったリアルタイムプレビュー
- プリセット共有: 再利用可能なプリセットをチームで共有
- エクスポート: PNG スプライトシート + アトラス(メタデータ)を出力し、エンジンにそのまま取り込める形にする
キャラ以外にも、静的な小物(プロップ)の作成・アニメ化、背景除去、3Dモデル生成といったアセット系のツールも用意されています(後述の MCP ツール一覧に含まれます)。
ワークフロー
使い方はシンプルで、公式は次の4ステップとしています。
- キャラをアップロード、またはプリセット/プロンプトで用意する
- 動き(moveset)を選び、FPS やループなどのタイミングを設定する
- ブラウザでライブプレビューして調整する
- エンジン向けのファイル(PNG + アトラス)としてエクスポートする
「数時間ではなく数分で」プロ品質のアニメを作る、というのがうたい文句です。
対応エンジン
出力は汎用的な PNG + アトラス形式のため、主要な2Dエンジンに取り込めます。公式が挙げているのは次のエンジンです。
- Unity
- Godot
- GameMaker
- Phaser
- RPG Maker
- Astrocade / Redbean
汎用形式なので、ここに載っていないエンジンでも、スプライトシートとアトラスを読める仕組みがあれば活用できるはずです(取り込み手順の詳細は公式の各エンジン向けガイドを参照してください)。
目玉: MCP 連携で Claude Code から直接呼べる
当ブログ的にいちばん面白いのがここです。AutoSprite は MCP(Model Context Protocol)サーバーを提供していて、AIコーディングアシスタントから「キャラを説明すると、生成・アニメ化・ゲーム用スプライトシートの書き出しまでやってくれる」という使い方ができます。MCP そのものの位置づけはMCPの2026年ロードマップも参照してください。
対応クライアントは Claude Code・Cursor・Windsurf・Cline・Gemini CLI・Codex・Antigravity とされています。
設定方法
サーバーURLは https://www.autosprite.io/api/mcp、トランスポートは HTTP で、認証は API キーの Bearer トークンです。Claude Code なら CLI 一発で追加できます。
claude mcp add autosprite https://www.autosprite.io/api/mcp -t http --header "Authorization: Bearer YOUR_API_KEY"設定ファイル(~/.claude.json)に直接書く場合はこうです。
{
"mcpServers": {
"autosprite": {
"type": "http",
"url": "https://www.autosprite.io/api/mcp",
"headers": {
"Authorization": "Bearer YOUR_API_KEY"
}
}
}
}API キーは AutoSprite の API キー管理ページから取得でき、1つのキーが MCP と REST API の両方で有効です。Claude Code への MCP 追加そのものの手順感は、Claude CodeにGoogleカレンダーのMCPを設定すると同じ流れです。
公開されているMCPツール
MCP サーバーは26個のツールを公開しているとされ、大きく4系統に分かれます。
- キャラクター: プロンプトからのキャラ作成、独自画像のアップロード、ポートレート/ポーズ生成、キャラ情報の管理
- スプライトシート: アニメ生成、スプライトシートのエクスポート、別サイズでの再生成(無料)、エクスポートジョブの管理
- アセット: 静的プロップの作成・アニメ化、3Dモデル生成、背景除去、アセットのスプライトシート管理
- アカウント: 生成前のクレジット残高確認
REST API も用意され、Characters / Assets / Spritesheets / Poses / Jobs といったエンドポイントやエラー処理・クレジット体系が提供される、と公式は案内しています。つまりGUIで手作業しても、Claude Code などから自然言語+MCPで回しても、自前のスクリプトからREST APIで自動化してもよい、という三通りの使い方ができます。
料金
料金は無料から始められ、エクスポートが増えたら有料プラン、という構成です(2026年7月時点・公式料金ページより)。
| プラン | 月額 | 目安 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 日次クレジット | 基本アニメ、PNG + アトラス出力、コミュニティサポート |
| Starter | $12 | 月500クレジット(約100シート) | 全アニメ、優先キュー |
| Pro | $29 | 月1,500クレジット(約300シート) | API・MCP アクセス、カスタム moveset |
| Enterprise | 要問い合わせ | カスタム | 専用サポート、カスタム連携、チーム管理 |
注意したいのは、API・MCP アクセスは Pro($29/月)以上という点です。Claude Code などから MCP で使いたい場合は、無料プランではなく Pro を前提に検討することになります(最新の対応プランは公式で確認してください)。
使いどころと注意点
- 向いている用途: プロトタイプや量産が必要な2Dアニメ、インディー開発の高速化、既存キャラのバリエーション展開。GUIでもMCP/APIでも回せるので、パイプラインに組み込みやすい構成です。
- クレジット制: 生成はクレジットを消費します。MCP のツールに「生成前の残高確認」があるとおり、タスクあたりのクレジット消費を意識した使い方が前提です。
- 権利・実装の確認(要確認): 生成物の商用利用可否やライセンス、内部で使われるモデルの詳細は、本記事執筆時点の公開情報だけでは断定できません。実プロジェクトに採用する前に、利用規約・生成物の権利まわりを公式で必ず確認してください。
- AI生成物としての品質: プロンプト生成は便利な反面、キャラの一貫性や細部は用途により手直しが要る場合があります。AI画像生成APIの比較で触れたのと同様、「生成→人が仕上げる」前提で見積もるのが現実的です。
まとめ
- AutoSprite は、2DゲームのスプライトシートをAIで生成するSaaS。手作業だったスライス・トリミング・命名を自動化し、PNG + アトラスで書き出す
- 入力はアップロード/プリセット/プロンプト。idle・walk・run・attack などの moveset、FPS、ループ点を設定し、ブラウザでプレビューしてエクスポート
- Unity・Godot・GameMaker・Phaser・RPG Maker など主要2Dエンジンに対応
- 目玉は MCP連携。Claude Code・Cursor などから自然言語でキャラ生成〜スプライトシート出力まで実行でき、公開ツールは26個。REST API もあり、GUI/MCP/APIの三通りで使える
- 料金は Free / Starter $12 / Pro $29 / Enterprise。MCP・API は Pro 以上(2026年7月時点)
「素材づくりをAIエージェントに任せる」流れが、ゲームのアセットパイプラインにも来ている——という一例として面白いサービスです。Claude Code を使っているなら、MCP を1つ足すだけでスプライトシート生成が会話の中でできるようになる点は、一度試す価値があります。


